114E27

日齢0の新生児。在胎39週5日、経腟分娩で出生した。啼泣が弱く、保温および口腔内の羊水の吸引と皮膚への刺激を行った。出生後30秒の時点で自発呼吸を認めず、心拍数110/分であった。

まず行うべき対応はどれか。

気管挿管
胸骨圧迫
生理食塩液の静脈内投与
アドレナリンの静脈内投与
バッグバルブマスクによる人工呼吸

解答: e

114E27の解説

出生後30秒の時点で自発呼吸を認めない新生児。かなりマズイ状況だ。
a 気管挿管には時間がかかる。これ以上の無呼吸状態が遷延するとピンチであるため、まず行うべき対応ではない。
b 心拍数は110/分と存在しているため、胸骨圧迫は不要。
c 静脈路確保には時間がかかる。まず行うべき対応ではない。
d 心拍数は110/分と存在している。また、静脈確保には時間がかかるため、まず行うべき対応ではない。
e 正しい。今回のようなケースでは90%程度の児がバッグバルブマスクによる人工呼吸で復帰することが知られている。

正答率:95%

テーマ:自発呼吸を認めない出生直後の新生児にまず行うべき対応

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