114D5

68歳の女性がS状結腸切除術を受けた。

合併症として膿瘍形成が最も起こりやすいのはどれか。

右横隔膜下
左横隔膜下
右傍結腸溝
左傍結腸溝
直腸子宮窩

解答: e

114D5の解説

S状結腸は左下腹部〜骨盤内を走行する。同部位に近く、重力の関係で膿瘍ができやすい部位を想定できれば正答に至る。
a 右には形成されにくい。また横隔膜は体の比較的頭側に存在する構造である。重力の関係で、膿瘍は体の尾部に形成されやすいはず。
b 横隔膜は体の比較的頭側に存在する構造である。重力の関係で、膿瘍腔は体の尾部に形成されやすいはず。
c 右には形成されにくい。
d 悩むとしたらこの選択肢であろう。実際約4割の受験生が選択している。が、重力の関係からはより下方に膿瘍はできやすい。
e 正しい。Douglas窩のことである。腹腔内で最も尾側かつ背側に存在するスペースであり、膿瘍形成をしやすい。

正答率:59%

テーマ:S状結腸切除術後の合併症として膿瘍形成が起こりやすい部位

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