114C71

治療方針決定のために優先される検査はどれか。

心臓MRI
胸部造影CT
冠動脈造影CT
Dダイマー測定
心筋トロポニンT測定

解答: b

114C71の解説

意識は清明で呼吸状態も保たれているため、細胞外液を輸液し血圧を維持しながら次の検査に向かう。
a MRIの撮像には時間がかかる。また心にばかり焦点を絞ってしまっては下行大動脈など他の部位の評価ができない。
b 正しい。大動脈解離の確定診断と治療方針の決定に造影CTは有用である。また、心タンポナーデによる心嚢水貯留なども描出が可能。
c 冠動脈狭窄の有無はわかるが、冠動脈のみに焦点を絞ってしまうため大動脈解離や心タンポナーデの評価ができない。
d Dダイマーは血栓傾向であれば上昇するため、確定診断や治療方針の決定には有用ではない。
e 心筋障害で上昇するが、本患者の主たる病態である大動脈解離の評価ができない。

正答率:90%

テーマ:【長文3/3】大動脈解離の治療方針決定のために優先される検査

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