113F78

実施した生検の結果では、いずれも肺腺癌の所見であった。

患者に説明する内容として誤っているのはどれか。

治癒は困難である。
腫瘍の遺伝子検査が必要である。
薬物による抗癌治療が適応となる。
セカンドオピニオンを受けることができる。
緩和ケアは抗癌治療が終了してから始める。

解答: e

113F78の解説

胸部CT(B)では縦隔リンパ節転移を、(C)では右下肺野に空洞を伴う腫瘤影を認める。(D)は腹腔内のリンパ節転移を認め、末期肺癌であることがわかる。
a 末期肺癌の3年生存率は10%前後であり極めて低い。治癒は困難と言える。
b EGFR遺伝子変異を認める場合、チロシンキナーゼ阻害薬を用いた治療を行う。
c 肺外転移をきたしており、手術療法の適応はない。抗癌治療を行う。
d いかなる場合でも、セカンドオピニオンを受けることは患者の権利である。
e 誤り。緩和ケアは治療と併行して行う。例えば疼痛を考えてみよう。治療中でも痛みがでれば鎮痛薬を用いる。

正答率:98%

テーマ:【長文2/3】生検で肺腺癌の所見がみられた患者への説明

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