113F50

28歳の初産婦(1妊0産)。妊娠38週4日に自然陣痛初来後、順調に経過し、経膣分娩となった。分娩経過に異常は認めず、分娩後の出血量も少量で子宮収縮は良好である。児は3,240gの男児で新生児経過に異常はない。既往歴に統合失調症があり、24歳から複数の抗精神病薬を内服している。そのため、児への母乳栄養は希望していない。

乳汁分泌抑制のために投与する薬剤として正しいのはどれか。

スルピリド
ニフェジピン
ブロモクリプチン
メトクロプラミド
メチルエルゴメトリン

解答: c

113F50の解説

28歳の褥婦。複数の抗精神病薬を内服しているため、児への母乳栄養を希望していないという。
a・d 高プロラクチン血症を呈する薬剤であり、むしろ乳汁分泌が促進する。
b 降圧薬であり、乳汁分泌と関係ない。
c 正しい。ドパミン作動薬であり、プロラクチン分泌を抑制する。これにより、乳汁分泌が抑制される。
e 子宮収縮促進薬であり、乳汁分泌と関係ない(なお、本剤は強い子宮収縮作用があるため、妊娠中は使用不可。あくまで産褥期に使用可)。

正答率:82%

テーマ:乳汁分泌抑制のため褥婦に投与する薬剤

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