113D30

66歳の女性。左耳閉感を主訴に来院した。2週間前から左耳閉感を自覚するようになったため受診した。耳痛やめまいはない。鼻腔内および口腔内に異常を認めない。左上頸部に硬い腫瘤を複数触知する。左耳の鼓膜写真を別に示す。

病変の有無を確認すべき部位はどれか。

耳下腺
上咽頭
中咽頭
下咽頭
喉頭

解答: b

113D30の解説

高齢女性の左耳閉感。画像では中耳内の液体貯留がみられ、滲出性中耳炎の診断。左上頸部に硬い腫瘤を複数触知しており、何かしらの頭頸部悪性腫瘍のリンパ節転移が考えやすい。頭頸部悪性腫瘍と滲出性中耳炎の2つのキーワードからまず導かれるのは上咽頭癌だ。
a〜e 以上より、bが正しい。上咽頭癌により耳管咽頭口が塞がれることで滲出性中耳炎がみられやすくなる。

正答率:91%

テーマ:滲出性中耳炎で病変の有無を確認すべき部位

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