113C55

頭部CTでは皮下血腫のみで頭蓋内に異常を認めなかった。座位にしたところ1分後にふらつきを生じ「目の前が暗くなる」と訴えた。心拍数120/分、整。血圧82/40mmHg。呼吸数20/分。直腸診で黒色便の付着を認める。静脈路を確保して輸液を開始し、血圧は110/62mmHgに上昇した。

検査所見:血液所見:赤血球245万、Hb 7.5g/dL、Ht 24%、白血球9,600、血小板18万。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL、アルブミン3.2g/dL、AST 20U/L、ALT 30U/L、尿素窒素65mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 108mEq/L。

次に優先すべき検査はどれか。

頭部MRI
腰椎MRI
Holter心電図
頸動脈超音波検査
上部消化管内視鏡検査

解答: e

113C55の解説

直腸診で黒色便の付着を認め、赤血球245万、Hb 7.5g/dL、Ht 24%と貧血を呈している。消化管出血の存在が考えやすい。
a〜d 消化管出血の検査ではない。
e 正しい。上部消化管内視鏡検査で消化性潰瘍や癌の有無を確認する。

正答率:99%

テーマ:【長文2/3】黒色便をみる高齢者に優先して行うべき検査

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