112F79

緊急で行った冠動脈造影像を別に示す。

冠動脈の責任病変はどれか。

対角枝
右冠動脈
左前下行枝
左冠動脈回旋枝
左冠動脈主幹部

解答: e

112F79の解説

a 対角枝は左前下行枝の枝である。eで示すように、最も近位の閉塞であるため、本患者ではそもそも対角枝を同定できない。
b 右冠動脈は末梢の枝にわずかに病変を認めるものの、本幹に狭窄はない。
c・d 左冠動脈主幹部は、左前下行枝と左回旋枝に分岐する。分岐部が造影されていないということは、それより近位部で閉塞しているということである。
e 正しい。左冠動脈はほぼ造影されておらず、左冠動脈主幹部で閉塞していると診断できる。これだけ広範囲で血流が遮断されればショックバイタルになるのは必然である。直ちに血行再建を行う。

正答率:93%

テーマ:【長文2/3】急性心筋梗塞〈AMI〉・冠動脈の責任病変

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