112C53

来院時の血液検査所見から現時点で肝腫瘤に対する治療適応はないと判断した。

その根拠として最も重要なのはどれか。

血小板8.6万
PT-INR 1.3
アルブミン3.0g/dL
総ビリルビン6.3mg/dL
α-フェトプロテイン〈AFP〉 468ng/mL

解答: d

112C53の解説

a 肝機能低下により血小板数は低下するも、肝細胞癌の治療適応を考慮する際に用いる値ではない。
b Child-Pugh分類ではPT-INRが1.7を切っている場合、1点となる。すなわち良好な所見であり、治療適応はないと判断する根拠にはならない。
c Child-Pugh分類では血清アルブミンが2.8g/dLを切った際に3点となる。3.0g/dLは2点に該当するため、そこまで重症ではないと考えられる。
d 正しい。Child-Pugh分類では血清ビリルビンが3.0mg/dLを超えた際に3点となる。
e 肝細胞癌の出現によりAFPの値は上昇するも、治療適応を考慮する際に用いる値ではない。

正答率:80%

テーマ:【長文3/3】治療適応がないと判断された肝細胞癌〈HCC〉の根拠

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