112C40

生後8か月の乳児。ぐったりしていると、母親に抱きかかえられて救急外来を受診した。児は呼吸、心拍および対光反射がなく、蘇生を試みたが反応なく、死亡が確認された。頭部や顔面に新旧混在した皮下出血の散在と両足底に多数の円形の熱傷痕とを認める。母親によるとこれまで病気を指摘されたことはなかったという。死後に行った頭部CTでは、両側に硬膜下血腫を認める。

最も考えられるのはどれか。

虐待
髄膜炎
先天性心疾患
溶血性尿毒症症候群〈HUS〉
乳幼児突然死症候群〈SIDS〉

解答: a

112C40の解説

ぐったりしている乳児。頭部や顔面の皮下出血、両足底の円形熱傷痕(タバコを押し付けられたのか?)などから虐待を疑う。
a 正しい。上記の通り。
b〜e 正答率は99%。これらを選んだ受験生はほぼゼロであった。さすがに本症例で虐待を疑えない者はいないだろう。

正答率:100%

テーマ:虐待の診断

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