111E61

最も優先して行うべきなのはどれか。

高圧酸素療法
右膝関節穿刺
右下肢デブリドマン
副腎皮質ステロイド投与
破傷風ガンマグロブリン投与

解答: c

111E61の解説

a 突発性難聴、網膜動脈閉塞症、ガス壊疽、減圧症、CO中毒に有効。ガス壊疽と誤診してしまった受験生もいたようだが、肝心のガスについての情報がCT所見に書いてない。
b 関節炎や関節水腫への対応である。
c 正しい。壊死性筋膜炎に対してデブリドマンが有効。
d 敗血症性ショックでは補助療法として、副腎の保護*を図るべく副腎皮質ステロイドが用いられることがある。が、当然ながら易感染性となり感染症を増悪させてしまう側面もある。慎重に考慮されるべきポイントであり、少なくとも現時点で最優先に行う治療ではない。
e 破傷風の治療である。破傷風であれば、痙笑や牙関緊急、開口障害などがみられる。
*ショックに対して昇圧を図ろうと副腎皮質が過剰に働き、副腎不全を呈することがある。この作用をサポートすべく副腎皮質ステロイドを用いることがある。

正答率:78%

テーマ:【長文2/3】壊死性筋膜炎への対応

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