111C16

65歳の男性。胸部エックス線写真で異常陰影を認める。胸部CTで左上葉の径5cmの腫瘤を認め、大動脈下リンパ節は径6cmに腫大している。気管支鏡検査で左上葉の腫瘤は肺小細胞癌と診断された。

みられる可能性が高い症候はどれか。

嗄声
喘鳴
縮瞳
背部痛
顔面浮腫

解答: a

111C16の解説

肺小細胞癌。リンパ節転移により、大動脈下リンパ節が腫大しており、左反回神経が障害される可能性が高い。
a 正しい。反回神経障害では嗄声をみる。
b 気道内の病変でみられる。
c Pancoast症候群でみられる。
d 下行大動脈とその周囲へ浸潤したケースでみられる。
e 上大静脈症候群でみられる。

正答率:85%

テーマ:大動脈下リンパ節腫大でみられる症候

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