111C15

聴診上wheezesのある患者の病態として気管支喘息よりうっ血性心不全を疑わせる所見はどれか。

IV音の出現
咳嗽の増加
頸静脈の虚脱
呼吸数の増加
起坐呼吸の出現

解答: a

111C15の解説

心不全に特異的な所見を問うている問題である。臨床において呼吸器疾患と循環器疾患はしばしば症状が似たり、合併したりで振り分けが難しい。
a 正しい。IV音は左心の圧負荷を示唆するため、気管支喘息ではみられない。他にIII音も心不全を示唆する所見である。
b・d 咳嗽や呼吸数増加が気管支喘息でみられることは疑いの余地がないが、うっ血性心不全でも肺うっ血により出現する。ゆえに双方で認められる。
c 頸静脈怒張は認められうるが、虚脱は双方とも認めない。
e 起座呼吸がうっ血性心不全でみられることは疑いの余地がないが、気管支喘息や肺炎といった呼吸器疾患でも出現しうる。ゆえに双方で認められる。

正答率:61%

テーマ:wheezesを聴取した際に気管支喘息よりうっ血性心不全を疑う所見

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし