111B47

45歳の男性。会社員。課長に昇進後、半年が経過した頃から寝つきが悪くなり、仕事でケアレスミスをするようになった。その後、めまい、倦怠感および食欲不振が出現し、会社の産業医に勧められ受診した。妻と子供の3人暮らし。抑うつ状態で軽度の希死念慮を認め、うつ病と診断されたため入院となった。抗うつ薬などによる治療を4週間行ったところ、症状は消失し退院可能となった。

主治医の今後の対応として最も適切なのはどれか。

退院前に抗うつ薬を減量する。
職場での配置転換を会社に指示する。
退院直後の職場復帰を本人へ指導する。
家族に対して本人への接し方を助言する。
発症前のペースで業務が行えるよう励ます。

解答: d

111B47の解説

うつ病の診断はすでについている。
a 症状の再発も十分に考えられ、これから退院という大きなイベントも控える今、減量するタイミングとは言えない。
b 主治医(この文脈からすると産業医とは別の医師のようだ)に会社への指示権限はない。
c 退院直後は生活環境も代わりストレスが大きいことから、職場復帰を急ぐ必要はない。
d 正しい。家族が本人にストレスを掛けないような接し方の助言が必要となる。
e うつ病患者に励ましは禁忌である。焦らずに復帰できるよう支援したい。

正答率:93%

テーマ:うつ病の退院に際しての対応

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