111B35

尿中Naの排泄低下を伴う低ナトリウム血症をきたすのはどれか。2つ選べ

尿細管障害
Addison病
SIADH
肝硬変
心不全

解答: d,e

111B35の解説

a 尿細管由来のNa再吸収低下で、尿Na排泄が亢進する。
b アルドステロン作用の低下により、aと同様の病態となる。
c ADH作用により、血中ナトリウムは低下し、尿中ナトリウムは高値となる("血はうすく、尿はこく")。
d 正しい。肝硬変では続発性アルドステロン症により、bとは逆に尿Na排泄が低下する。また、血中のアルブミン低下により、血管外へのナトリウム流出が起こり、低ナトリウム血症をみる。
e 正しい。心機能低下により静脈還流量が低下し、毛細血管内圧が上昇し血管外に水分が移行し浮腫をきたす。そのため低ナトリウム血症を認め、更に、代償機転により尿中排泄量も低下するため題意を満たす。
 ※心不全と血中、尿中Naについてはこちらのフォーラムで詳細に示しました。興味のある方は御覧ください。

正答率:57%

テーマ:尿中ナトリウムの排泄低下を伴う低ナトリウム血症をきたす病態

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