111A37

65歳の男性。健康診断で胸水の貯留を指摘されたため来院した。30年間、造船業に従事していた。胸部CTで右側の胸水貯留と胸膜肥厚とを認める。

次に行うべき検査はどれか。

縦隔鏡
胸腔穿刺
喀痰細胞診
気管支内視鏡
心エコー検査

解答: b

111A37の解説

30年間、造船業に従事していたとのことで、石綿肺を考える。胸水貯留と胸膜肥厚があることから、胸膜中皮腫が疑わしい。
a 胸膜肥厚はあるも、これは縦隔鏡での評価が難しい。
b 正しい。胸水の検査(漏出/滲出性、ヒアルロン酸、細胞診など)を行いたい。
c・d 肺内・気管支内の病変に対して有効。
e 心不全でも胸水はみられるが、今回は病歴より見当外れである。

正答率:89%

テーマ:胸膜中皮腫の検査

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