110I6

血中γ-GTが高値で、ALPが基準範囲内に留まるのはどれか。
胆管癌
総胆管結石
原発性硬化性胆管炎
原発性胆汁性胆管炎
非アルコール性脂肪性肝炎

解答: e

110I6の解説

γ-GTPもALPも胆道に含まれる。一方、肝細胞にはALPは含まれない*。このため、本問は「胆道障害がなく、肝細胞障害があるのはどれか」と読み替えることが可能。
a〜d 疾患名に「胆」とつくことから想像がつくように、γ-GTPもALPも上昇する。
e 正しい。非アルコール性脂肪性肝炎は肝細胞障害がメインであるため、γ-GTPは上昇してもALPは基準範囲内に留まることが多い。
*実際には肝細胞周囲に毛細胆管が存在するため、肝細胞のみの障害でもALPが上昇する患者は存在する。また、ALPには複数のアイソザイムがあり、非アルコール性脂肪性肝炎患者であっても併存する別病態によってはALP上昇がみられることがある。厳密に考え出すとキリがないため、本問に限っては「疾患名に『胆』と付かないのはどれか」と読み替えてしまうとよい。

正答率:55%

テーマ:γ-GT高値でALP基準値内の肝胆疾患

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