110I7

子宮頸部細胞診とコルポスコピィで異常所見を認めた患者に狙い組織診を行った。その際のH-E染色標本(A、B)を別に示す。
診断はどれか。
子宮頸癌
萎縮性膣炎
子宮頸部異形成
クラミジア頸管炎
トリコモナス膣炎

解答: c

110I7の解説

Aで示されている異型性細胞がBで拡大されている。Bでは上半分にコイロサイトーシス〈核周囲空胞〉をもつ細胞が多くみられ、下半分〜1/3に異形性細胞が密集している。子宮頸部異形成の診断となる。
a 画像上、異型性細胞は上皮内にとどまっており、基底膜を超えていない。子宮頸癌は否定的である。
b・d・e 異型性細胞の増生やコイロサイトーシスをみない。そもそもこれらの病態に対して細胞診や組織診まで行って診断をつけることは通常ない。
c 正しい。上記の通り。

正答率:80%

テーマ:子宮頸部異形成の診断

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