110G41

45歳の男性。38℃を超える発熱、下痢、筋肉痛および全身倦怠感が出現したため、自宅から診療所に電話で相談してきた。2週前まで仕事でエボラ出血熱の発生国に滞在していたという。帰国時の体調は良好であった。既往歴に特記すべきことはない。一人暮らしである。
医師の指示として適切なのはどれか。
「直ちに最寄りの保健所に連絡し自宅で待機してください」
「市販薬を購入して自宅で安静にしてください」
「直ちに大学病院を受診してください」
「そのまま自宅で安静にしてください」
「直ちに来院してください」

解答: a

110G41の解説

空港検疫をスルーしてしまったエボラ出血熱の可能性がある患者。現在は自宅にいるため、相談窓口は保健所となる。
a 正しい。上記の通り。
b・d 万が一エボラ出血熱であった場合、死亡する可能性もある。放置はできない。
c・e 周囲に伝染させる可能性があるため、安易にこうした指示をしてはならない。

正答率:89%

テーマ:エボラ出血熱を疑う患者への指示

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