109D34

46歳の男性。精査を希望して来院した。2週前に人間ドックの血液検査でHelicobacter pylori感染を指摘された。明確な自覚症状はない。2年前の胃がん検診での上部消化管造影で異常を指摘されていない。
次に行うのはどれか。
除菌治療
尿素呼気試験
血中ペプシノゲン測定
上部消化管内視鏡検査
便中Helicobacter pylori抗原測定

解答: d

109D34の解説

ピロリ菌への感染はすでに判明している。明確な自覚症状がないため、ピロリ菌の除菌は保険適用とならないことに注意。
a 上記のように、ピロリ菌の存在のみでは除菌の適用とならない。
b・e すでに感染は確定しており、さらなる精査は不要。
c ペプシノゲンは胃炎(増加する)や萎縮(低下する)の指標とはなるも、診断には向かず、現時点で実施の意味はない。
d 正しい。自覚症状のない患者に上部消化管内視鏡検査、というのはいささか選択に勇気がいるが、人間ドックと思えば実施に問題はない。内視鏡で病変が見つかった場合、除菌適用となる。

正答率:68%

テーマ:Helicobacter pylori感染への対応

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