特発性肺動脈性肺高血圧症の診断は既についている。画像Aでは心拡大と肺動脈の拡張をみる。カテーテル影がみえるが、これはエポプロステノールの持続静注のために鎖骨下静脈から挿入されているものであろう。画像Bでも著明な動脈の拡張がみられる。実質的に肺高血圧症に関する一般問題。 a 肺高血圧で右心負荷がみられるため、肺性Pをみる。 b 誤り。右心負荷をみるため、左心室の拡大はみない。 c 肺高血圧症では左心還流が低下し、心拍出量も低下する。それゆえ運動耐容能が低下する。 d 肺血管抵抗はむろん上昇する。 e 胸部エックス線でも中枢側肺動脈の拡張はみられる。末梢側の拡張はみられず、中枢側と比べると急激な狭小化としてみられる。