108I19

皮膚生検組織の蛍光抗体直接法の写真(①~⑤)を別に示す。
水疱性類天疱瘡の所見はどれか。

解答: e

108I19の解説

a ①では表皮と真皮の間にIgAの沈着がみられる。線状IgA水疱性皮膚症の所見。
b ②では真皮乳頭にIgAの沈着がみられる。(Duhring)疱疹状皮膚炎の所見。
c ③では真皮に存在する血管壁に沿ってIgAの沈着がみられる。IgA血管炎〈Schenlein-Henoch紫斑病〉〈アナフィラクトイド紫斑病〉の所見。
d ④では表皮細胞間にIgGの沈着がみられる。天疱瘡の所見(表皮上層メインであれば落葉状、表皮全層に及んでいれば尋常性)。
e 正しい。⑤では表皮と真皮の間にIgGの沈着がみられる。水疱性類天疱瘡の所見。

正答率:84%

テーマ:水疱性類天疱瘡の皮膚生検組織所見

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