108G51

55歳の男性。脳幹梗塞のため入院中である。2週前にふらつきが出現し、脳幹梗塞の診断で入院し、加療の後リハビリテーションを行っている。明らかな筋力低下はないが立位保持障害があり、足を大きく横に開いて何かにつかまらないと立っていられない。
移動に際しての補装具として適切なのはどれか。
体幹コルセット
短下肢装具
長下肢装具
T字杖
歩行器

解答: e

108G51の解説

立位保持障害が問題となる。「何かにつかまらないと立っていられない」という記載がポイント。
a 体幹コルセットは、体幹を安定させるために用いる(腰痛や脊椎疾患に有効)。
b・c つかまれば立っていられるわけであり、これら装具の力を借りる必要はない。
d T字杖につかまれば立っていられることはできよう。しかし、設問に「移動に際して」とある。立っていられるだけでは移動できないため、不適切。
e 正しい。歩行器につかまれば立っていることができ、かつ両手でそれを押すことで移動もできる。

正答率:82%

テーマ:脳梗塞患者の移動に際しての補装具

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