108G44

生後1日の新生児。在胎39週、2,980gで出生した。生後12時間から黄疸が目立つようになり、生後22時間における血清総ビリルビン値は20.4mg/dL(基準12以下)であった。
考えられるのはどれか。
新生児肝炎
胆道閉鎖症
血液型不適合
Gilbert症候群
Crigler-Najjar症候群

解答: c

108G44の解説

生理的黄疸がみられるのは通常、生後2日以降。本児は生後12時間から黄疸が目立つようになっており、早発黄疸と定義される。
a・b 新生児肝炎と胆道閉鎖症では、遷延性黄疸(生後2週以降に黄疸が消退しないことから発見される)をきたす。
c 正しい。早発黄疸の原因として血液型不適合が多い。
d Gilbert症候群は成人に多い。
e Crigler-Najjar症候群は新生児の早発黄疸の原因となりうる。ゆえに完全に否定はできないが、頻度的にcより圧倒的に少ないことと、本症での血清総ビリルビン値は通常30~50mg/dL程度に高度上昇することから正答をゆずる。

正答率:70%

テーマ:血液型不適合による新生児黄疸の診断

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