・胸骨左縁第2肋間を最強点:肺動脈弁疾患または動脈管開存症〈PDA〉 ・収縮期駆出性〈収縮中期性〉雑音:狭窄症を示唆 ・左頸部に放散:流出路狭窄ではなく、弁自体の疾患であることを示唆 上記より、肺動脈弁狭窄症〈PS〉が考えやすい。 a 最強点は合致するも、PDAでは連続性雑音を聴取する。102A60のように、収縮期雑音となるPDAも稀に存在するも、左頸部に放散はしない。 b 心室中隔欠損症でも欠損孔の位置によっては胸骨左縁第2肋間に雑音を聴取することがあるも、その場合は駆出音ではない。 c 大動脈弁狭窄症では、胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。 d 正しい。上記の通り。 e 僧帽弁閉鎖不全症では、心尖部で全〈汎〉収縮期雑音を聴取する。