107H29

70歳の女性。舌の疼痛を主訴に来院した。舌に白色病変を認める。病変部から採取した白色物質の苛性カリ〈KOH〉直接鏡検法の写真を別に示す。
治療として適切なのはどれか。
抗真菌薬を塗布する。
抗菌薬を経口投与する。
白色病変部の舌を部分切除する。
オピオイドで疼痛コントロールを行う。
副腎皮質ステロイド含有軟膏を塗布する。

解答: a

107H29の解説

舌の疼痛と白色病変。画像にて菌糸がみられ、口腔カンジダ症の診断となる。
a 正しい。カンジダは真菌であり、病変部への抗真菌薬塗布が有効である。
b 細菌感染に有効。
c 悪性腫瘍(舌癌)に有効。
d ターミナルケアにおける緩和療法にて用いる。
e 副腎皮質ステロイドは感染症を増悪させるため、使用すべきでない。

正答率:95%

テーマ:口腔カンジダの治療

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