高齢男性の間歇性跛行。しゃがむと消失しており、脊柱管狭窄症などによる神経性の間欠性跛行が考えやすい。が、選択肢をみる限り、神経性と決めてかからずに血管性との鑑別をして欲しい、というのが出題者のメッセージのようだ。年齢的に両者を合併している可能性も否定できない。 a 脳出血や脳梗塞を疑った場合に有効だが、これらでは間欠性跛行をみない。 b 正しい。腰椎MRIでは脊柱管狭窄症などによる脊髄圧迫を判定できる。 c 正しい。閉塞性動脈硬化症〈ASO〉などによる血管性の間欠性跛行では四肢(特に上下肢)の血圧差がみられる。 d 腹部超音波で間欠性跛行の鑑別はできない。 e 深部静脈血栓症〈DVT〉を疑った場合に有効だが、DVTでは間欠性跛行をみない。