107H25

61歳の男性。両手のしびれ感を主訴に来院した。半年前から両手指のしびれ感を自覚していた。徐々に食事動作や書字動作がしにくくなり、歩行時の足のもつれも生じるようになったため受診した。上肢の巧緻性の低下と下肢腱反射の亢進とを認める。頸椎単純エックス線写真を別に示す。
考えられるのはどれか。
変形性脊椎症
強直性脊椎炎
黄色靱帯骨化症
後縦靱帯骨化症
椎間板ヘルニア

解答: d

107H25の解説

高齢男性の両手のしびれ感。下肢腱反射の亢進があり、神経根の障害というよりは中枢神経が障害されている可能性を考える。画像にてC2~C5にわたる脊髄前方の骨化像がみられ、後縦靭帯骨化症〈OPLL〉の診断となる。
a 関節裂隙狭小化や骨棘形成をみる。
b bamboo spineをみる。
c 黄色靱帯は脊髄の後方に存在する。
d 正しい。上記の通り。
e 椎間板ヘルニアは頸椎単純エックス線のみで診断できない。

正答率:81%

テーマ:後縦靭帯骨化症〈OPLL〉の診断

フォーラムへ投稿

関連トピック