107H26

35歳の男性。昨日上腹部痛を訴え診療所を受診した患者が、腹痛が増悪したため再び来院した。今朝から右下腹部に痛みが移動しているという。昨日の診察では上腹部に軽度の圧痛があったが、本日は腹部の診察で右下腹部に限局した圧痛を認める。
次に行うべき対応として最も適切なのはどれか。
診療所で経過観察する。
翌日の再受診を指示する。
鎮痛薬を処方し帰宅させる。
数時間後の再受診を指示する。
手術可能な医療機関へ紹介する。

解答: e

107H26の解説

上腹部痛が右下腹部痛に移動している。急性虫垂炎を考えさせるエピソードである。
a 現時点では圧痛が限局しているも、放置しては症状が増悪してしまう。
b・d 現時点で血液検査や画像検査などを行うべきで、数時間~1日待つ必要はない。
c 痛み止めの対症療法であるが、放置しては症状が増悪してしまう。
e 正しい。診療所では手術が困難ということなのであろう。可能な限りの検査を行った後、すみやかに手術可能な医療機関へ紹介すべきである。

正答率:93%

テーマ:急性虫垂炎疑いの患者に行うべき対応

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