60歳の男性。自宅で測定した血圧が高いことを主訴に来院した。5年前から健康診断で高血圧を指摘されているが、自覚症状がないためそのままにしていた。高血圧症治療中の兄が1か月前に脳梗塞を発症したため心配になり、自宅で血圧を測定するようになった。最近1週間の血圧測定結果を持参して来院した。喫煙は20本/日を40年間。現在も喫煙を続けている。飲酒歴はない。身長170cm、体重80kg。脈拍72/分、整。血圧136/84mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。
最近1週間の家庭血圧測定結果 |
曜日 |
起床時血圧(mmHg) |
就寝前血圧(mmHg) |
月曜 |
160/90 |
120/80 |
火曜 |
164/96 |
130/78 |
水曜 |
170/98 |
126/82 |
木曜 |
152/92 |
124/78 |
金曜 |
166/96 |
122/82 |
土曜 |
154/94 |
128/80 |
日曜 |
162/94 |
126/80 |
この患者に対する説明で適切なのはどれか。
2つ選べ。
「禁煙が必要です」
「短時間作用型の降圧薬が適しています」
「家庭血圧は週1回の測定にしてください」
「就寝前の血圧が正常なので心配ありません」
「体重を減らすと起床時の血圧の低下が期待できます」