若年女子の難聴。主訴は左聴力の低下にもかかわらず、純音聴力検査結果では右耳の聴力低下の方が著しい。また、高度感音難聴ではあぶみ骨筋反射が消失ないし減弱することが多いが、本症例では正常である。心因性(機能性)難聴ないしは詐聴が考えやすい。 a 自覚的検査であるため、心因性(機能性)難聴には無効。 b 幼児に対して用いる。 c めまいの鑑別に用いる。 d 正しい。連続音と断続音を聞かせ、断続音の聴取が連続音の聴取より不良である場合、Jerger分類Ⅴ型とする。心因性(機能性)難聴を考えさせる所見である。 e 正しい。他覚的検査であり、難聴の有無を判別できる。