106I61

77歳の男性。1年前から緩徐に進行する歩行困難と尿失禁とを主訴に来院した。軽度の開脚歩行である。その他の身体診察所見に異常を認めない。頭部MRIのT2強調冠状断像を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
Alzheimer型認知症
脊髄小脳変性症
多発性脳梗塞
特発性正常圧水頭症
Huntington病

解答: d

106I61の解説

歩行障害と尿失禁から正常圧水頭症を考える。画像でも側脳室の拡大が読み取れる。
a Alzheimer型認知症では海馬の萎縮がみられる。
b 脊髄小脳変性症では名の通り、脊髄と小脳の萎縮がみられる。
c 多発性脳梗塞では多発する梗塞所見がみられる。
d 正しい。上記の通り。
e Huntington病では尾状核の萎縮が認められる。

正答率:96%

テーマ:特発性正常圧水頭症〈NPH〉の診断

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