106I53

45歳の男性。皮疹を主訴に来院した。6か月前に右鼠径部の皮疹に気付いた。中心部が治癒しながら周辺に拡大し、痒みを伴うという。右鼠径部の写真を別に示す。
治療を開始するための迅速な検査法として最も有用なのはどれか。
培養法
PCR法
皮膚生検
トリコフィチン反応
苛性カリ〈KOH〉直接鏡検法

解答: e

106I53の解説

男性の陰部の痒みがあり、中心部が治癒しながら周辺に拡大していることから陰部白癬を考える。
a 培養には時間がかかるので不適。
b PCRでは数時間かかるのでe.に正答を譲る。
c 生検までする必要はない。
d トリコフィチンは白癬菌のアレルギーを評価する検査である。数日を要するので不適。
e 正しい。病変部を削り、KOHをたらして顕微鏡で覗くだけなので迅速に診断できる。

正答率:87%

テーマ:白癬菌感染に対する迅速な検査法

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