105G56

19歳の男性。「ご飯に毒が入っている」と言い、食事をしない状態が続いているため両親に伴われて来院した。3か月前から自室に閉じこもりがちになった。両親ともあまり接触しようとせず、ときに独り言が聞かれ、興奮して大声を出すこともあった。入院治療の必要性を説明したが、患者はかたくなに入院を拒否している。両親は入院を希望している。
この患者に適用される入院形態に関して正しいのはどれか。2つ選べ
保護者の同意が必要である。
知事への届出が必要である。
治療費は全額公費負担となる。
入院期間は72時間を超えることができない。
2名以上の精神保健指定医の診察が必要である。

解答: a,b

105G56の解説

「ご飯に毒が入っている」と言い拒食が続いている19歳の男性である。自室に閉じこもり、独り言が聞かれ、興奮して大声を出すことからは統合失調症が疑われる。入院治療の必要性を説明したが、患者はかたくなに入院を拒否しており、両親は入院を希望していることから、医療保護入院の形態をとる。
a 正しい。医療保護入院には保護者の同意が必要である。
b 正しい。任意入院以外の入院形態では、知事への届出が必要である。
c 医療保護入院では自己負担が発生する。
d 入院期間は72時間を超えることができる。入院期間が72時間以内であるのは応急入院と緊急措置入院である。
e 精神保健指定医1名による診察でよい。2名以上の精神保健指定医の診察が必要となるのは措置入院である。

正答率:78%

テーマ:医療保護入院について

フォーラムへ投稿

関連トピック