105F16

82歳の女性。自宅の玄関でつまずいて転倒し、歩行が困難となったため家族に伴われて来院した。既往歴に特記すべきことはない。股関節エックス線写真を別に示す。
治療として適切なのはどれか。
転倒予防装具装着
体幹ギプス固定
患肢の筋力強化
人工骨頭置換術
徒手整復

解答: d

105F16の解説

画像より、右大腿骨頸部骨折である。特記すべき既往がないため、手術の適応となる。
a 骨折前に必要な器具である。
b 体幹ギプスは、胸椎や腰椎の脆弱性による体幹の骨折で適応となる(コルセットのようなもの)。大腿骨頸部骨折では適応がなく、位置から考えても誤りである。
c 術後はリハビリが最も重要であるがそれだけでは治療とならない。
d 正しい。手術が基本である。
e 大腿骨を骨折しているため整復は不可能である。

正答率:94%

テーマ:大腿骨頸部骨折の治療

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