105E49

28歳の女性。全身倦怠感の増強を主訴に来院した。1週前に自宅近くの診療所で妊娠と診断された。5日前から悪心と嘔吐とが出現し、自宅で経過をみていたが改善せず、食事摂取が困難になった。超音波検査で子宮内に胎嚢と心拍動を有する胎芽とを認める。血液所見:赤血球430万、Hb 14.8g/dL、Ht 46%、白血球12,100、血小板32万。輸液を行うこととした。
輸液に加えるべきものはどれか。
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンC

解答: a

105E49の解説

妊娠発覚後の全身倦怠感増強がある28歳の女性である。悪心と嘔吐とが出現し、食事摂取が困難となっている。血液所見は問題なく、妊娠経過も良好であることから、妊娠悪阻による症状と考えられる。
a 正しい。妊娠悪阻ではWernicke脳症の予防のためにビタミンB1の投与をすべきである。
b~e 妊娠中のビタミン摂取は重要であるが、妊娠悪阻によるWernicke予防効果があるのはビタミンB1のみである。

正答率:96%

テーマ:妊娠悪阻で欠乏する栄養素

フォーラムへ投稿

関連トピック