104I57

7歳の男児。2週前から歩行時に転倒することを主訴に来院した。頭部造影MRIのT1強調矢状断像(A)と横断像(B)とを別に示す。
神経学的診察でみられるのはどれか。2つ選べ
失行
視野障害
感覚性失語
眼球運動障害
顔面神経麻痺

解答: d,e

104I57の解説

7歳の男児の歩行時転倒。実質的に画像一発であろう。A, Bともに橋に存在するring enhancementを指摘可能。膠芽腫が最も考えやすい。
a 失行は高次機能障害にてみられる。
b 視野障害は下垂体腺腫など視交叉障害にてみられる。
c 感覚性失語は側頭葉障害にてみられる。
d 正しい。橋には第VI脳神経核が位置しており、障害により眼球運動障害をみる。
e 正しい。橋には第VII脳神経核が位置しており、障害により顔面神経麻痺をみる。

正答率:73%

テーマ:脳腫瘍の症状

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