104D53

20歳の男性。物をかめないことを主訴に来院した。昨日、自転車を運転中に転倒し、顔面を強打した。顔面の皮下出血、腫脹および咬合異常を認める。眼球運動障害、頬部感覚異常および開口障害は認めない。
骨折部位として考えられるのはどれか。2つ選べ
眼窩底
頬骨
上顎骨
下顎骨
舌骨

解答: c,d

104D53の解説

物がかめないということは咀嚼障害もしくは咬合障害である。
a 眼窩底骨折では眼球の上転障害をきたす。
b 眼球運動障害や眼窩下神経損傷をきたすことがある。
c 正しい。上顎骨歯槽の骨折があると咀嚼・咬合障害をきたす。
d 正しい。下顎骨歯槽の骨折があると咀嚼・咬合障害をきたす。
e 通常の外傷ではまず舌骨骨折は起きない。下顎周囲を狙った殴打や絞首で生じる。嚥下障害をきたすことがある。

正答率:69%

テーマ:咬合異常をきたす骨折

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