104C20

人が倒れているとの通報で救急隊が出動した。救急隊の報告では、患者は60歳代の男性で、目立った外傷はなく、救急隊の到着時には既に心肺停止状態であった。救急救命士がバッグバルブマスクによる換気と胸骨圧迫とを行いながら搬入した。救急外来で気管挿管を行った。腹部が膨満していたため胃管を挿入したが、末梢静脈路を確保できなかった。心電図上心静止状態のため、アドレナリン投与が必要と考えられた。
アドレナリン投与の経路として最も適切なのはどれか。
皮下注射
筋肉注射
気管内投与
胃管内投与
心腔内投与

解答: c

104C20の解説

心肺停止状態である60歳代男性。心電図上心静止状態のためアドレナリン投与が必要である。末梢静脈路が確保できていない状況下での投与経路を選ぶ問題。
a・b 皮下や筋肉内は血流が乏しいため、心肺停止では効果が現れにくい。
c 正しい。末梢静脈路や髄液路が確保できない場合は候補となる。
d 胃管内投与は胃から吸収されるまで時間を要し、効果は乏しい。
e 心腔内投与は心タンポナーデや気胸など合併症が多く行わない。

正答率:69%

テーマ:心肺停止状態でのアドレナリン投与方法

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