104B45

8か月の男児。肺炎の疑いで紹介され来院した。3日前から発熱、咳嗽および鼻汁が持続するため自宅近くの診療所を受診した。昨日から発熱はなく、咳嗽も軽快傾向を示している。来院時、活気があり、哺乳力は良好である。体温37.2℃。白血球8,700。CRP 0.2 mg/dL。持参した胸部エックス線写真を別に示す。
対応として適切なのはどれか。
無治療で経過観察する。
気管支鏡を施行する。
抗菌薬投与を開始する。
気管支拡張薬の吸入を行う。
肺理学療法を施行する。

解答: a

104B45の解説

肺炎の疑いで紹介され来院した8か月の男児である。胸部エックス線写真では sail sign(胸腺が生理的に腫大して帆のように見える)がみられるのみで異常はなく、経過観察で良い。
a 正しい。昨日から発熱はなく、咳嗽も軽快傾向を示していることからも無治療で経過観察とする。
b~e 現在は全身状態は良好であり、追加での検査や治療の必要はない。

正答率:93%

テーマ:ウイルス性上気道炎への対応

フォーラムへ投稿

関連トピック