103D47

90歳の男性。頭部の皮疹を主訴に来院した。7か月前に頭部に紫紅色斑が出現し、次第に拡大、隆起し、出血するようになった。頭部の写真(A)と同部の病理組織H-E染色標本(B)とを別に示す。
診断はどれか。
血管肉腫
グロムス腫瘍
海綿状血管腫
毛細血管拡張性肉芽腫
Kasabach-Merritt症候群

解答: a

103D47の解説

高齢男性の頭部の皮疹。Aでは痂皮の付着した広がりのある病変がみられる。Bでは脈管構造とその周囲の異型細胞がみられる。血管肉腫の診断。
a 正しい。上記の通り。
b 爪や耳に好発する。爪の痛みや耳鳴りを症候とする。
c 血管の奇形。小児にみられることが多い。
d 外傷や妊娠、肝機能障害を背景とする毛細血管の拡張・血管腔内血管腫。若年者に多く、高齢者では稀。
e 巨大血管腫。小児に多く、播種性血管内凝固〈DIC〉を合併することが多い。

正答率:85%

テーマ:血管肉腫の診断

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