103G48

21歳の女性。弛張熱と咽頭痛とを主訴に来院した。両側口蓋扁桃は発赤、腫脹し、硬口蓋粘膜に点状の出血斑を認める。両側頸部に腫大したリンパ節を複数個触知する。体温38.2 ℃。白血球9,600(リンパ球60 %、異型リンパ球20 %)。
この患者に投与すべきでない抗菌薬はどれか。
セフェム系
ペニシリン系
マクロライド系
ニューキノロン系
テトラサイクリン系

解答: b

103G48の解説

21歳女性が発熱と咽頭痛とを主訴に来院した。両側口蓋扁桃は発赤、腫脹し、硬口蓋粘膜に点状の出血斑を認める。異型リンパ球が出現していることから、伝染性単核球症を疑う。
a セフェム系は問題ない。本症例の場合は第一選択薬となる。
b 正しい。伝染性単核球症にペニシリン系を投与すると皮疹を生じる可能性がある。
c~e これらは全て使用しても問題はない。しかし、耐性菌の問題を考慮すればセフェム系を投与しておいた方が無難である。

正答率:78%

テーマ:伝染性単核球症〈伝染性単核症〉〈IM〉で投与してはいけない抗菌薬

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