103G49

65歳の男性。左顎下の腫瘤と息苦しさとを主訴に来院した。1か月前から腫瘤に気付いていたが、痛みがないため放置していた。その後も徐々に大きくなっていた。3日前から息苦しさを感じた。この間、発熱はなかった。身体診察で他の部位に腫瘤を認めない。頸部の写真を別に示す。
考えられるのはどれか。2つ選べ
膠原病
細菌性感染
転移性腫瘍
悪性リンパ腫
ウイルス性感染

解答: c,d

103G49の解説

高齢男性の左顎下腫瘤。これにより気道が圧迫されているのであろう、息苦しさが出現している。
a 膠原病によるリンパ節腫大にしては限局的&大きすぎる。
b 細菌性感染であれば発熱と疼痛をみる。
c 正しい。高齢であることも考慮し、転移性腫瘍の可能性は十分にありうる。
d 正しい。悪性リンパ腫が考えやすい。
e ウイルス性感染であれば発熱(と場合によっては疼痛)をみる。

正答率:83%

テーマ:頸部腫瘤から推定される疾患

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