103D56

50歳の男性。心窩部痛のため搬入された。多量の飲酒後に激しく嘔吐し痛みが出現した。胸部エックス線写真で中等量の左胸水貯留を認めた。ドレナージにて混濁した胸水を認める。
最も考えられるのはどれか。
急性心筋梗塞
Mallory-Weiss症候群
Boerhaave症候群
十二指腸潰瘍穿孔
急性膵炎

解答: c

103D56の解説

胸部エックス線写真で混濁する左胸水の貯留を認め、Boerhaave症候群〈特発性食道破裂〉の診断である。
a 現病歴から急性心筋梗塞の可能性は低い。
b Mallory-Weiss症候群であれば裂傷までであり、混濁した胸水は認めない。
c 正しい。上記の通り。緊急手術を要する。
d 十二指腸穿孔では胸部エックス線写真でfree airを認めるはずである。
e 急性膵炎であれば背部痛を認める。嘔吐後の痛みという病歴からも考えにくい。

正答率:91%

テーマ:Boerhaave症候群〈特発性食道破裂〉の診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし