103D27

22歳の男性。発言にまとまりがないことを主訴に父親に伴われて来院した。視野に入る事物に関連付け「私は石だ。神をつくることができる」と言い、奇妙な姿勢のままブツブツとしゃべり続けた。しゃべっていたかと思うと、全く質問に答えず、身じろぎもせず一点をじっと見つめる状態となった。
考えられるのはどれか。
離人症
偽認知症
見当識障害
緊張病症候群
錐体外路症状

解答: d

103D27の解説

「私は石だ。神をつくることができる」のような理解不能な妄想(一次妄想)がみられている若年男性。「身じろぎもせず一点をじっと見つめる状態」はカタレプシーである。緊張病症候群が考えやすい。
a 自身の存在に実感が湧かない状態。自我の障害である。
b 囚人などにみられる退行現象。
c せん妄などでみられる意識の障害。
d 正しい。上記の通り。
e Parkinson病などでみられる、振戦や固縮などを主徴とする病態。

正答率:80%

テーマ:緊張病症候群の診断

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