103A44

10歳の男児。身体が勝手に動くことを主訴に両親に伴われて来院した。学校でいじめを受けたことを契機に数か月前から首を急速に右側に回旋させたり、両肩をすくめたり、全身をびくっとさせたりする運動が始まった。鼻すすりや咳払いのほか、大きな声を突然出すこともある。これらは日に何十回と起きるが、一定時間は随意的に抑制できる。脳波検査で突発波は認めない。
治療薬として適切なのはどれか。
睡眠薬
気分安定薬
抗精神病薬
抗てんかん薬
抗Parkinson病薬

解答: c

103A44の解説

身体が勝手に動く男児。学校でのいじめがトリガーとなったのだろう。運動チックと思しき症状に加え、音声チックもみられている。チック障害の診断。
a・b・d・e チック障害には不適切。
c 正しい。抗精神病薬(ハロペリドールなど)が有効。

正答率:76%

テーマ:チック障害の治療薬

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