102F27

嘔気と嘔吐とが改善しないため1週後再受診した。意識は清明。体重56kg。体温37.2℃。脈拍108/分、整。血圧92/60mmHg。皮膚と口腔粘膜とは乾燥している。甲状腺に腫大と圧痛とを認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛や抵抗を認めない。
最も考えられるのはどれか。
貧血
脱水
肺水腫
腸閉塞
胃食道逆流

解答: b

102F27の解説

嘔気と嘔吐とが改善しないため1週後再受診した。血圧は低下し、皮膚と口腔粘膜とは乾燥していること以外に異常所見を認めないことから、嘔吐による脱水が疑われる。
a 血液所見に異常はなく、貧血は考えにくい。
b 正しい。上記の通り。
c 心音と呼吸音に異常はなく、肺水腫を疑わせる所見に乏しい。
d・e 皮膚と口腔粘膜との乾燥所見の説明がつかず、本例とは臨床像も異なる。

正答率:89%

テーマ:【長文2/2】妊娠悪阻による脱水の診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし