102E49

69歳の女性。外陰部の不快感と尿閉とを主訴に来院した。子宮が脱出し、膀胱瘤を伴う。腟は乾燥し、潰瘍形成が認められる。導尿で620mlの尿貯留が確認された。
診断はどれか。
尿道脱
子宮下垂
全子宮脱
不全子宮脱
子宮頸部延長症

解答: c

102E49の解説

外陰部の不快感と尿閉とがある69歳の女性である。子宮が脱出しており、膀胱瘤を伴っている。導尿で620mlの尿貯留と尿閉を認めるため、全子宮脱の診断となる。
a 尿道脱では尿閉は起こらず、子宮脱の説明もつかない。
b 子宮下垂とは、子宮下降の程度が膣中程には達しないものであり、脱出している本例では当てはまらない。
c 正しい。上記の通り。
d 不全子宮脱とは、子宮下降の程度が膣中ほどから膣口に達する前までであり、脱出している本例では当てはまらない。
e 子宮頸部延長症により子宮脱を起こすこともあるが、膣の狭小を疑う所見に乏しく、否定的である。

正答率:78%

テーマ:全子宮脱の診断

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