101G39

71歳の男性。排尿困難を主訴に来院した。直腸診で鶏卵大、石様硬の前立腺を触知する。PSA 80ng/mL(基準4.0以下)。前立腺生検で高分化型の前立腺癌を認める。骨シンチグラフィで骨転移を認める。対応として適切なのはどれか。
経過観察
放射線治療
抗癌化学療法
前立腺全摘除術
抗男性ホルモン療法

解答: e

101G39の解説

前立腺癌の治療についてはよく問われるため理解しておきたい。
a 進行癌であり、治療の必要がある。
b・d 前立腺内に癌が限局する場合は、放射線治療や全摘除術が施行される。
c 前立腺癌の薬物療法の基本はLHRHアゴニストやエストロゲン薬などのホルモン剤である。これらによる治療でPSA値が低下しているにもかかわらず、病勢の悪化が見られる場合を去勢抵抗性前立腺癌といい、この場合にのみ抗癌剤(ドセタキセル)が用いられる。
e 正しい。上記のLHRHアゴニストやエストロゲン薬、抗アンドロゲン薬が用いられる。

正答率:77%

テーマ:進行性前立腺癌の対応

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