101G11

6歳の男児。小学校入学時の検査で左の難聴を指摘され来院した。耳痛と耳漏とはない。家族歴と既往歴とに特記すべきことはない。オージオグラムは平均約50dBの伝音難聴である。鼓膜の写真を別に示す。
考えられるのはどれか。
急性中耳炎
滲出性中耳炎
慢性化膿性中耳炎
先天性中耳真珠腫
聴神経腫瘍

解答: d

101G11の解説

a 鼓膜の炎症による耳痛、耳漏や鼓膜の発赤を認めるはずである。
b 鼓膜内陥や滲出線が観察される。小児ではアデノイドによる耳管狭窄が原因となることが多いため、両側性が多い。
c 鼓膜穿孔、耳漏の所見が特徴であり、既往歴として症状を繰り返すはずである。
d 正しい。症状がなく既往歴もないのがヒントとなる。 鼓膜上方に白い角化した上皮が観察されている。
e 感音難聴となるはずである。

正答率:73%

テーマ:先天性中耳真珠腫の診断

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